建築アレコレ第八回
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ちょっと間があいてしまいました。
第八回は屋根の話です。
オーストラリアに住んでいた頃、屋根は登ったり、飛び降りたりする場所でした。
家の屋根、ガレージの屋根、友達の家の屋根ー。登れる屋根を見つけてはそこから芝生の上に飛び降りるということをやっていました。なんでそんなことをしていたのか?聞かれても困ってしまいますが、帰国した際に鬼ごっこの時にスーパーの屋上駐車場から飛び降りて足を骨折した通称ヘーコ君の話を聞いて「日本には凄いヤツがいるなぁ」と新しいクラスメートに感心したのを覚えているので、ちょっと変わっていたのでしょう。
土地が広いせいかオーストラリアは平家が多かった気がします。その屋根なので、そこまで高くはなかったですが、自分の子供がそんなことをしていたら、注意するのが普通だと思います。しかし、注意された記憶はありません。
怒らない親だったわけではありません。家の壁に大きな「禁煙」シールを貼った時はこっぴどく怒られました。正確にはそのシールを剥がそうとして壁紙まで破いた時ですが。
なのに、なぜ屋根から飛び降りても怒られなかったのか?気づかれずやっていたのかもしれないし、男の子ならそれくらいの腕白は許そうと思ったのかもしれません。今となっては、親もそんなことあったっけ?という感じなので真相はわかりません……。
最近の屋根にまつわるエピソードといえば、三歳の娘が「屋根に出たい」と言って自分をびっくりさせてことでしょうか。でも、そんなことを言い出す理由には身に覚えがありました。
二階の腰窓には布団を干したり、植木鉢を数個置いたりできる欄干があるのですが、一歳の頃、(奥さんが知ったら怒られそうですが)、そこで飛行機やら雲やらを見せていました。それをまたやりたいと言うのです。
身長100cm足らずの娘でも欄干の高さは腰くらいまでの高さがあります。これ以上背が伸びたら簡単に乗り越えてしまうので、「屋根に出る」はそろそろ卒業です。
カエルの子はカエルです。
このままでは屋根から飛び降りたいという衝動に駆られる日は、遠くない気がしますので。
それでは、また!
-------------------------------------------------------------------------------------------------松本重誠/まつもと・しげなり 1975年生まれ。オレゴン大学でジャーナリズムを学び、卒業後はライターとして活動。その後2012年から2017年までの間、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、ボストン・レッドソックス、シカゴ・カブスで斎藤隆、田沢純一、上原浩治などの通訳を担当した。現在は、邦友建設にて英語を使用する現場のマネジメント、及び営業職として建築業界という異業種で奮闘している。今後はインスタでも情報発信して行きますので、良かったらチェックしてください。
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